【乳がん体験回想3】行きつけの精神科で乳腺外科クリニックを紹介される

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※この記事は2015年当時を回想して、2017年6月に書かれたものです。可能な限り当時の手帳・メモ・書類などを参照し、正確な日付・数字を記録するよう心がけています。

2015年7月に乳がんで左乳房温存手術を受けました。
【乳がん体験回想】では、当時のことを時系列で記載していきます。

前回までの記事：
【乳がん体験回想１】しこり発見
【乳がん体験回想2】近所の検査施設で乳がん検診し、その場で紹介状を渡される

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ある日、左乳房のビー玉大のしこりに気付いた私は、その週末に慌てて近所の医療検査専門施設で乳がんの検査を受けました。
検査技師さんに「検査の結果が出る前に、早く専門医の診察を受けてください」と言われ、その場で宛先空欄のままの紹介状を渡された私は、割と途方に暮れて月曜日を迎えました。

なにしろ生まれて37年間、大きな病気・ケガなどしたことなく、入院経験も無し。
（※正確には嘘。本当はその2年前に、急性アル中で職場近くの病院に緊急入院したことあります…）

なので、何を手がかりに病院を探し、どういう基準でかかりつけ医を選択したらいいのか、皆目見当もつきません。
分かっているのは「『乳腺外科』のある病院を探せ」ということだけ。

もしこの記事を読んでいる方で、当時の私と同じ状況にある方は、早めに専門医の診察を受けられるよう動きつつも、どうぞ落ち着いて乳がんという病気と治療の基本（主に標準治療）について情報収集してください。
その上で乳がんと確定した場合は繰り返しますが、どうぞ落ち着いて、信頼できる病院・かかりつけ医を選んでください。個人差はありますが、一般的に乳がんは1～2か月程度では急に悪化はしないと言われています。時間をかけすぎてもいけませんが、焦りすぎないでください。

おすすめは、乳がん学会がまとめた
「患者さんのための乳がん診療ガイドライン」http://jbcs.gr.jp/guidline/p2016
Q&Aを読み進めていくうちに、心療ガイドラインの基本的なことが頭に入ってきます。

（世の中には色々な情報があふれていますが、まずは標準治療から入ったほう絶対良いです。誰が何と言おうと、最も数多くの患者さんたちを救ってきた実績があるのですから）

…さて、動揺しまくり（※）の私はとりあえず市内の病院のホームページを検索し、単純に「仕事の妨げにならないくらいの近さだから」と言う理由で２～３の病院を候補に絞りました。
（※動揺していたのはガンだからではなく、仕事を遂行する上での大きな障害が発生したという観点において、であります。社畜だね…）

月曜日の朝、病院の窓口が開く時間帯になり、電話をかけていきます。

ところがどうしたことでしょう。

電話をかけた病院のうち、２件が全く電話に応答してくれない。
さらにもう1件も、乳腺外科の先生が週に2日しかいないため、そんなにすぐには診てくれないという…。

あっさり手づまりになる病院探し。

「どうしたらいいのか分からないよう（＞＜。）」
と半べそになりつつ、その日私は以前から通っているメンタルクリニックの通院日だったので、とりあえずクリニックに向かいます。
（※仕事が過酷すぎてメンタル不調になり、軽い精神安定剤を処方してもらいながら仕事してた）

メンタルクリニックにて、いつものようにかかりつけ医の先生から問診を受けているうちに、私の口から、
「実は週末、乳がんかもしれないと検査で分かったものの、どこの病院に行けばいいのか分からず途方に暮れている…」
というグチに近い相談がこぼれました。

最初は聞き流していた先生も、私が本当に途方に暮れているらしいと分かると、急に対応が変わります。

「この辺でいいなら、知り合いの乳腺外科の先生がいる。本も書いているし、自分で手術もされる先生みたいだよ。行ってみる？」

身動きが取れず困っていた私が「No」というはずがありません。

メンタルの先生は私の意志を確認して、その場でその乳腺外科のクリニックに、予約の電話を入れてくれました。…なんと、その日の夕方に診察の予約が取れました！

とても幸いなことに、私はこの日は、たまたま全日有休をとっていました。（メンタルクリニックの通院＋私用(転職相談ｗ)）
当時スーパー社畜だった私が、半休ではなく全休を取っていること自体、ほぼ奇跡でした。

休みを取っているこの1日のうちに、さっさと白黒はっきり決着をつけ、できることなら何事もなくブラックなスーパー社畜戦士の日常に舞い戻ること…

ここから数か月におよぶ治療生活が待っているとも知らず、まだまだ仕事の心配ばかりしている私がそこにはいました…

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