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2019年2月に、4年ぶり2回目の受験をしたTOEIC Speaking & Writing Test。なかなかイイ線まで行ったことに気をよくし、テストの概要紹介やら、そこそこレアなこの受験体験やらを書き綴ってみようと思います。





一般的にTOEICと言えばListening & Reading Test(以下L&R)のことを指しますが、これのスコアが700を超えたあたりの人をターゲットに、より実践的な英語力をという(たぶん)コンセプトで、Speaking & Writing Test(以下S&W)というのも存在したりします。→公式サイトリンク

昔(15年くらい前)はそこそこスコアが取れた人に対し、紙の成績表郵送時にパンフレットが同封されていたと記憶していますが、最近はTOEIC L&R Testの会場で無差別に配布されています。が、「実際に受験された方のコメント」はL&Rが735以上の人たちばかりなので、やはりターゲットはその辺の人たちなのだなぁというのが読み取れます。

■どんなテスト?

詳しくは公式サイトを見ていただければ色々書いてありますが、一言で言うと「指定された会場で、用意されたPCを使って、一人ひとり別々に受ける試験」です。

Speakingは、ヘッドセットをつけ、読み上げられた質問に対して制限時間内にしゃべって答えます。答えは録音され、後日(たぶん)TOEICの採点官の人が採点します。英検の面接のように、面接官がいたりするわけではありません。
所要時間は20分。あっという間です。

Wrigingは、PC画面に表示された質問を読み取り、制限時間内にキーボードを使ってひたすらテキストを打ち込んでいく、というスタイルです。こちらも、後日、採点官の人がチェックしてスコアをつけてくれます。
所要時間は60分。これも意外とあっという間です。

■受験料おいくら?

高いです。現在、税込10,260円。L&Rが5,725円なので、感覚的には2倍です。

■いつ/どこで受けられる?

毎月、全国のどこかしらでは開催されているようです。
基本的に、午前の部/午後の部、どちらかが選べます。申し込みは先着順で、満員になった会場から、淡々と申込不可になっていくので、希望する会場がある場合は早めに申し込むべしです。

また、受験会場は、残念ながら首都圏1都3県を除くと、結構少ないです。
北海道は札幌に1か所しかないし、東北も仙台に1か所しかない。
https://www.iibc-global.org/toeic/test/sw/guide01/guide01_01/sche.html

私は20代で九州にいたときに初めてL&Rが900を超えたのに、なぜかS&Wは37歳まで未受験でした。(そういえば乳がん発覚のまさに直前が最初のS&W受験でした)

今思い返すと、九州だと福岡まで出ないと受けられないから受けなかったんでしょうね。
(同じ理由でドイツ語検定も、20代の九州時代は受けていない)

■受験の様子
※問題形式や注意事項は時々変わるので、受験予定者は公式サイトで最新情報を確認してください。

以下、私の2019年2月の受験体験です:

まず、L&Rと異なり、受験票が来ません。代わりに登録してあるメアドあてに、案内メールが来ます。
私は、都内のとある会場で、14時開始の午後の部を申し込みました。
開始は14時ですが、受付は13時30分までです。余裕をもって到着の必要があります。
私は13時15分くらいにつきました。

会場につくと控室に通され、受付順に番号札をもらいます(私は今回2番目でした)。13時45分くらいから試験の説明が担当者の方からありますが、それまでは各自渡された受験案内を熟読したり、持ってきた問題集を復習したり、お手洗いに行ったりして過ごします。

控室で見た感じ、その時の受験者層は、20代女性4割/20代男性4割/30代以上男性1割/30代以上女性1割(私含む)、といった感じでした。
L&Rもそうですが、やはり圧倒的に20代くらいの若い受験者が多いです。

さて、時間になると担当者による受験の説明があり(携帯電話類はここで電源を切ります)、それが終わると受付番号順に、ひとりひとり、呼ばれます。

呼ばれてなんと、その場で公式認定証に印刷するための写真を撮られるのです!
私は2回目でこれをよく理解していたので、控室で待っている間にこざかしく髪型のチェックなんぞもやっていましたが、初めての受験の方にはもしかしたら「なんだこいつ?」と思われたかもしれませんw
なお、写真はそこでは見せてもらえないので、写り具合は認定証が郵送されてくるまでのお楽しみですw

あ、それと写真撮影の時に運転免許証などで本人確認があるので(これはL&Rでもありますが)、その手の書類を忘れないようにする必要があります。

写真撮影が終わると、試験会場へ通されます。
中学高校の視聴覚室を思い出させるような会場が多いですね!(2回しか受けたことないですが)

1人分のスペースが仕切りで区切られたブースに、PC(今回の会場はノートPC)が一台と、ヘッドセットが置いてあります。

席に座り、荷物を床に置き、本人確認書類は机の上に置き(帰るときに忘れないように!)、いざ、試験スタートです。

控室で読んでいた試験案内に「いかなる形でもテスト問題をインターネット上などに漏洩しないこと」とあったので、どんな試験だったか問題そのものずばりを再現するわけにはいきませんが、3回転半くらいのフェイクを入れて以下、ご紹介していきましょう。

0.最初は音チェックなど

実際にSpeakingの問題が始まる前に、音チェックなどの準備作業が入ります。
指示がPC画面に映し出されるので、それに従ってポチポチと進めていけばOKです。
普段、PCで仕事している人なら特に迷わないと思います。

一方で、私の真後ろに座っていた学生さんと思しき若い女性は、相当戸惑ったらしく、彼女が実際に試験を開始したころには私のSpeakingは半分以上終わっていました。慣れ、大事です。

1.Speaking :音読問題2問

そこそこの長さの英文が表示され、45秒間で準備し、次の45秒間で音読しろ、と指示が出ます。
指示を出してくる相手は録音された音声なので、「ちょっと待って!」とかもちろんできませんw
45秒経つとビープ音が鳴って問答無用で録音が開始し、次の45秒が経過するとまたビープ音が鳴って、音読途中でも容赦なく録音が切られます。

これやっている最中、私の斜め後ろの男性のバカでかい声がヘッドセットをしていても聞こえてきて、動揺してしまい、1問目の後半は相当しどろもどろになってしまいましたw

英語力以外の色々な力が試されるのが、このS&Wテストだと私は思っていますw

2.Speaking:写真描写問題

TOEIC L&RのPart1に出てきそうな写真が1枚表示されます。
この絵を見て30秒間準備をし、次の45秒間でこの写真について描写しろと指示が出ます。

絵を見ながらとはいえ、45秒間意味のあることをしゃべり続けるのは、なかなか難しいです。

テスト対策ゼロで臨んだので、途中5秒くらい単語を探して絶句してた時間があるように思います。

3.Speaking:応答問題

身近な話題のインタビューに3問続けて答える設定の応答問題でした。
質問は音声と、画面に文章でも表示されます。…が、一発で聞き取れたほうが絶対有利です。

回答時間は準備なしで、1問目15秒、2問目15秒、3問目30秒。
質問を理解したら、瞬時に回答を決めてしゃべり始めないと、しゃべり切れないです。
なんでもいいのでそれっぽい整合性の取れた回答を瞬時捏造できる能力が必要なのです。

余談ですが、職場でこの問題に近いことを英語の練習でやったところ、30代随一の出世頭のマネージャーが、私なんかよりよっぽどすらすらとそれっぽいことをその場で捏造…いや、作文してしゃべり切っていました。(そして部下の子が「それ嘘です!」と突っ込んでいた)
そうですよねぇ、その場で経営者層納得させるようなロジック組み立てて言い切らないといけないシーンとか、管理職の立場だといっぱいありますものね(;;)

4.Speaking:提示された資料に基づく応答問題

怒られない程度にネタバレしておくと、私が今回受けたのは「電話をかけてきた上司の質問に、自分の手元の資料を見て受け答えする」という設定でした。

資料を読み込む時間が30秒、そこから3問立て続けに質問が来ます。
回答時間は準備なしで、1問目15秒、2問目15秒、3問目30秒。

そしてここからは、PC画面上に相手の質問は表示されません。

つまり答えるには質問が聞き取れていることが大前提、というホンマモンの聞き取り力がいきなり試される事態に直面するのです。
相手がただの録音だと分かっていても、ついつい「ぱ、ぱーどんみー?」とか聞き返したくなること間違いなしです!(←)

一応仕事で日々英語の電話会議とかもやっているので、なんとか「上司」の質問に3問とも答えきることはできました。

5.Speaking:解決策を提案する問題

だんだん難易度が上がってきます。
会議や留守電という設定である問題点が提示され、それに対する解決策を述べよと言われます。

ここも、流れる音声はPCには表示されません。聞き取れないと、何を解決してあげればいいのか、さっぱり答えられない事態に陥ります。

音声が流れたあと、30秒間準備時間があり、その後60秒間でそれをしゃべりきらなければなりませぬ。
この辺まで来ると英語力がどうというより、さっきも書いたそれっぽい整合性の取れた回答を瞬時捏造できる能力が強く要求されてきます。

まあ、今回の私の場合、これは稚拙ながらぎりぎり何とか課題へのソリューションご提案を60秒でご提示申し上げることができました。(←システム屋的言い草)

6.Speaking:意見を述べる問題

さあ、Speaking最終問題です。
これ、百発百中完全に答えられる人がいたら、私はその人をロジック瞬間捏造大臣に認定します。

あるトピックについて15秒間準備の時間を与えられ、意見を60秒間述べよ、という、英語力以前の瞬間思考力が強烈に求められる問題です。

ほんまもんの問題を再現すると怒られるので、(最近買った)手元にある市販の問題集の問題を少し改変して書き写して、この問題の難易度の高さを実感していただきましょう:

※下の問題は、私の手元にある市販の非公式問題集の例題をアレンジしたものです。ご了承ください
問:リーダーに必要な資質は何だと思いますか。理由と具体的な例を、60秒で述べてください。
  1.コミュニケーション能力
  2.十分な業務経験
  3.創造性

…ええい、知るか!!(><)

と日本語で叫びたくなる衝動をぐっとこらえ、しどろもどろで何かしら60秒間しゃべり続けることはできましたが、特に説得力のある意見ではございませんでした。
(ていうかこんなの日本語でも60秒のまとまった意見なんか出てこんわ

「え、ええとー、私はコミュニケーション能力が最も重要だと思います。なぜならばー、私の職場でも―、職場の周囲でもー、良い管理職と職場の人々に思われている人たちは、とてもよくコミュニケーションを取りますし、…そういうリーダーであれば、ほかの人たちもコミュニケーションを積極的に取ろうとしますし―、そういうのが職場では必要なんじゃないかと私は思います―」

…みたいな感じだったですかねー。なんの意見にもなっとりませんがな(;;)
駅前で急にTVニュースのレポーターにマイク向けられた通行人みたいな、間抜けな回答になってしまいました。

…ああ、瞬間捏造…じゃない作文能力が欲しい…orz

7.Writing:写真描写問題5問

濃ゆいSpeakingの20分が終わり、Writingの60分へ突入です。
最初は、また写真描画問題。

L&RのPart1みたいな写真が5枚表示されます。
それぞれに2語ずつ必須の単語が与えられるので、その2単語を必ず使用して(時制とか複数形とか形は変えてよい)、ひとつの文章を作成します。

Writingに入ってまず思うのが、いかに普段、Office製品のオートコレクト機能に助けられているかorz

問題自体はまだ簡単ですが、スペルミスをしないよう十分注意して、作文します。
回答時間は8分間です。

8.Writing:E-mail作成問題2問

50語程度のE-mailを読み、それに対する返信を書きます。回答時間は各10分。

普段仕事で英文メール書いている人なら、ちょいきついけど、十分回答しきれるレベルの問題です。

メール1通に10分もかけてられっか!!(><)/ …という社畜魂全開で必死にタイプし続ける20分間でした。

9.Writing:意見を記述する問題

あるテーマに対し、意見を述べる文章(エッセイ)を300語以上で記載する(制限時間30分)という問題。

これも難易度を分かっていただくため、公式サイトのサンプル問題を引っ張ってきましょう:

※下の問題は、公式サイトのサンプル問題をベースにしています。
問:仕事を探す方法はいろいろありますが、どの方法が最も良いとあなたは考えますか? 理由や具体例とともに述べなさい。

…正直、Speakingの最終問題に比べるとグッとハードルが下がると思います。
いかに瞬間回答捏造能力がなくても、そこそこ訓練を重ねた社会人なら、30分もあれば何かしらロジックを捏造することはできるでしょう。ねえみんな、できるよね? だって毎日やってるもんね?←

おかげさまで、29分30秒ぎりぎりくらいで、自分の体験らしきものもぶっこんだ420語くらいのエッセイにまとめあげ、回答を終えることができました。

…以上でS&W計80分間のテストは終わり。

PC画面に終了を告げる表示が出たら、静かに挙手をして担当者を呼び、忘れ物がないように退出します。
(机の上に置いた本人確認書類を忘れないように!)

■テスト結果

受験3週間後の金曜日に、ネットで確認することができます。
紙の成績表(公式認定証)が送られてくるのはその1週間後です。
(なのでこの記事を書いている2019/3/10現在、まだ2/17の今回の成績表は手元にありません。ネットで結果を見られるだけです)

Speaking:
 スコア幅は0~200。
 スコアと連動して能力レベル判定もレベル1~8まであり、7以上だと海外赴任もOK!というレベルです。
 日本のS&W受験者の平均は、レベル5~6の間くらいだそうです(スコア120くらい)

Writing:
 スコア幅は0~200。
 スコアと連動して能力レベル判定もレベル1~9まであり、8以上だと海外赴任もOK!というレベルです。
 日本のS&W受験者の平均は、レベル6~7の間くらいだそうです(スコア140弱くらい)。日本人は、やはり英語をしゃべることより、書くことのほうが得意なんですね(笑)自分の実感としても納得です。


そしてやっと本題ですが、今回の私の結果は:

Speaking :スコア160、レベル7(ぎりぎり海外赴任OKレベル!赴任する気ないけど!)
Writing:スコア190、レベル8(こちらも海外赴任OKレベル!赴任する気はないんですけど!!)




4年前がS:140(レベル6)、W:160(レベル7)だったので、S&Wともにワンランクレベルアップできたことになります!

Speakingは、レベル7の下限ギリギリなので、厳密にはまだまだ改善の余地があります。

…が、L&Rの900超も考えて、総合的にTOEICについては「ま、もうええでっしゃろ」と周囲の大多数に言ってもらえそうなところまでようやく来ました!

堂々とドイツ語の学習にシフトしつつw、これからも(特に仕事で使う機会がある間は)ぼちぼち英語は磨いていこうと思います。
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兄貴ファン or まるこ
性別:
女性
職業:
なんちゃってSE。社畜です…
趣味:
まったり週末ランニング
自己紹介:
学生時代にお勉強させられた英語とかドイツ語とかを活用して、欧州サッカーとかジャパニメーションとか海外オークションとかで、貴重な余暇を非生産的につぶします。
時折走り、まれに勉強します。
2015年夏、乳がん(ステージ1)発症しました。
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