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『計算機屋かく戦えり』遠藤諭(ASCII)


2008年晩秋~年明け読了。

よく言われる「システム開発」=「ものづくり」という図式がイマイチ、ピンと来ない人へ。
また、「情報処理って、どのへんが『工学』なの??」と疑問が解消されない人へ。
例によって私もそのうちの一人でしたがw

コンピュータが完全に機械でしかない時代、ハンダゴテ片手に素子を組立てた先達のエピソードからはじまり、プログラミング言語の発明、ソフトウェアという概念の発達、商業化への道のり、国レベルの縄張り争い…と、わずか半世紀で急激な発展を遂げた「情報産業」の歴史が、当時の生き証人のインタビューを交えて語られます。

前半の、真空管だのトランジスタだのを、研究室や町工場(!)で組み立てる大先輩たちの物語を読んでいると、確かにこの産業は、戦後の日本を支えた第二次産業=「ものづくり」の世界から派生してきたのだと納得できます。
つくる「もの」が目に見えなくなった今でも、半世紀程度では、黎明期の「町工場の精神」は、まだまだ色濃くシステム屋の世界に残っているのでしょう。

「町工場の職人精神」ともうひとつ、この業界に息づく「情報科学に携わるアカデミアン(学界人)精神」については、この本からは起源をあまり読み取ることが出来ないけど、こいつは間違いなくアメリカから流入してきたものでしょう。

これに現在進行形で発達している開発手法やらビジネスとしてのなにやらが絡んでくるから、情報科学の知識も、工学屋としての心構えもない、前提知識ゼロの異業界から入ってきた人は、なかなか大変よね( = =)
まー5年目過ぎたあたりから、どうにかその辺乗り越えたけど。
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なんちゃってSE。社畜です…
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学生時代にお勉強させられた英語とかドイツ語とかを活用して、欧州サッカーとかジャパニメーションとか海外オークションとかで、貴重な余暇を非生産的につぶします。
時折走り、まれに勉強します。
2015年夏、乳がん(ステージ1)発症しました。
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