放射線治療を、職場や自宅近くの病院で受けたいと希望する場合

※初めての方は目次へどうぞ。

「仕事をしながら、乳がんの放射線治療への通院は十分可能だ」と私は思っています。
（前の記事参照）

ただ、ハードルはいくつかあります。
そのうちの一つが「自宅or職場に十分近い、あるいは通勤経路から外れすぎない病院で放射線治療を受けられるか」です。

私の一人暮らしの自宅は、関東某県の真ん中に位置する市にあります。職場は同じ市内の、バスで30分の距離。

一方、手術をしてくれた主治医Y先生クリニックの提携先の大学病院は、都内。毎日通うことになったら、往復3時間はかかります。
仕事しながらの通院を考えるには、現実的な距離ではありません。

もっと職場や自宅に近い施設で放射線治療を受けられないか…

主治医Y先生にその希望を伝えたところ、在住市の隣市にある地域がん診療連携拠点病院の名前が挙がりました。
調べると、自宅からは電車とバスで40～50分、職場へはタクシー（！）なら30分で通える距離です。（※病院～職場は、電車とバスだと1時間以上かかるルートしかありませんでした…大都市ではない地方都市の限界です）

これなら、朝早い時間に治療時間帯を設定してもらい、治療が終わってからは職場へタクシーで直行すれば、職場への影響が最小限で済みます。

（実際、30回の通院中に、
　11時までの遅刻が10回、午前半休が4回、16時の早退2回　で済みました）
    →遅刻・早退は、会社の制度である時間休をフル活用。

（余談ですが、職場はフレックス制で、10時までに始業していれば遅刻扱いにはなりません）

Y先生は、「どこも最近は混んでいるので、もしかしたら断られるかも。その時はまた考えましょう」とコメントした上で、その病院への紹介状（乳腺外科の、Y先生の知り合いの先生宛て）を書いてくれました。

さて、その地域がん診療連携拠点病院のホームページには「紹介状を持っている人は、電話で予約可」とありました。
なので案内に従って予約センターに電話をしたところ、
乳腺科は激混みで3週間待ちとのこと。

電話口で絶句する私に、予約センターの方が
「待つだろうけど、直接窓口に行ったほうが、早いかも…」と小声のアドバイス。

予約なしで受け付けに行くと後回しにされるみたいだけど、
今の心理状態で３週間も待つくらいなら、待合室で数時間我慢するほうがいい。
（※「こういう考えのせいで、待合室が混むから迷惑」
　　　という説もありますが、今回のテーマから外れるので置いておきます）

と判断して、その週のうちに年休を取り、
紹介状を握り締めて、病院の初診窓口を訪れました。

乳腺科で待っている間、看護師さんが紹介状を確認してくれ、
幸いにも、そのまま放射線科に回してもらえました。

放射線科では何事もなく淡々と手続きをしていただけました。
（断られなくて良かった…（^^;）と、心の中で安堵のため息を漏らしました…）

紹介状を書いてくださったY先生には
その次の診察の時に、お礼を申し上げました。
（「良かったね」と言われた時、気のせいかニヤリと微笑まれた気がします（笑）
　　作戦成功ｖ、みたいな笑みだったのでしょうか（笑））

ということで、何が言いたいかというと、
放射線治療を受ける病院を自宅／勤務先の近くにしたい、などの、
「こうしたい」という希望がある場合、
とりあえず意思表明して動いてみることが大切、
ということです。
具体的には、通っている病院・クリニックの担当の先生に相談してみること。

今回の私のように、
意外とすんなり希望通りになったりすることもあります。

断られる可能性もありますが、言えずにモヤモヤするほうが身体にドクのはず。

自分の身体・自分のこころ・自分の生活のことなのですから、
上手に自己主張していけると、多くが得られるように思います。


【当ブログ内の参考リンク】
　放射線治療に関する記事をいくつか書きました。
　よかったらどうぞ：
　　・放射線治療を受けていた時の服装
　　・仕事しながら放射線治療していた時期のタイムテーブル

　　回想記より：
　　・【乳がん体験回想17】病理検査結果～放射線治療開始まで
　　・【乳がん体験回想18】仕事と両立せよ！　放射線治療開始！！
　　・【乳がん体験回想19】放射線治療終盤、疲れがたまって重い風邪を引く