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『情報はなぜビットなのか』矢沢久雄(日経BP社)


2009年5月27日読了。

ジャンルは「情報科学/情報処理工学全般」。即効性のある実務向けノウハウではなく、基礎的な理論の解説主です。

業界関係者にはおなじみの、日経BPの「なぜ」シリーズ。

軽い雰囲気で書いてあるけど、かなり専門的な内容のエッセンスをものすごく上手に取り込んでる(@@;)
矢沢さんすげぇ。

ある程度情報工学or情報科学学んだことのある人間、あるいはシステムの実務に少しでも携わった人間が、いわゆるソフトウェア工学の風景全体を見渡すに適当な読み物かも。

私自身はAP-SEを名乗りつつ、仕事として印象に残っているのはDB構築で、数が多かったのが"プチ"プロマネ業務。なので、ハードウェア・ネットワーク寄りの知識は乏しいです。
そんな私のような人種には、気軽に知識の補完ができるのでおすすめ。

逆に、ハード・ミドル寄りの人にはどれくらい新しい発見があるかなー。

私がした新しい発見は、DB関連。
名前だけは聞いたことがあるボイス・コッド正規形、第四正規形、第五正規形の具体例を、この本で始めて知りました。

要するに、第四正規形=主キーの一部を共有している複数テーブルの結合形態、第五正規形=主キーの『三つ巴(以上)』ということ?
(ウソかもw)

最終章の『コンピュータで社会貢献した人たち』では、ざっくりとシステムの歴史が述べられていて、これも時間軸での風景全体を俯瞰するのに良いコンテンツかも。

…とはいいつつ、全体的にあまりにもざっくりしているので、
 ・各専門分野への詳細書籍を手に取る前のウォーミングアップ
 ・ある程度詳細書籍を参照済みの人が軽く復習するための教材
という位置づけでの活用が適当かも。

 

で、タイトルにもなっている「情報はなぜビットなのか」という発問に対して。
これ、英文タイトルの「How bits inform(ビットはいかにして情報を伝えるか)」が遠まわしに答えになってる。
「ビットで情報を扱うことを決めたから、情報はビットなのである」(笑)

10進法や12進法で機械に情報を扱わせることが出来るなら、そのほうが人間の直感には合うんだろうけど。

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学生時代にお勉強させられた英語とかドイツ語とかを活用して、欧州サッカーとかジャパニメーションとか海外オークションとかで、貴重な余暇を非生産的につぶします。
時折走り、まれに勉強します。
2015年夏、乳がん(ステージ1)発症しました。
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