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技術書というより、単なる読み物ですが…

『ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる』梅田望夫(ちくま新書)
『ウェブはバカと暇人のもの』中川淳一郎 (光文社新書)

AMAZONの商品ページはこちらこちら。



セットで軽く読んでおくと
「ネット活用の理想と現実」が見えて楽しいでしょう。
さくっと読めます。



『ウェブ進化論』のほうは、ネットが広がり、根付いてゆくことにより、社会の仕組みのどんなところが変わっていくのか、論じている。

2006年刊行の本だけど、たぶん、まだまだ内容は古くなっていない。
(…それはウェブの進化が実は遅い、という傍証なのですかねー)

私が読み取れたのは:

ネットの発達によって、これまでは(メディアの大企業など)「権威」あるものの特権だった「(ニーズや表現を)発信する手段」を、一般人も手に入れた。
  ↓
・「恐竜の尻尾」(≒ニッチなニーズ)を幅広く汲み上げる仕組みを作るという新しいビジネススタイルが生まれる
(AMAZONの、マイナーな本を、限りなく無限に提供できる仕組み、など)
・玉石混合の個人のネットコンテンツも、何万、何十万という人々が表現することにより、一定の割合で存在する「玉」の数も、絶対的に増えてきている
・玉石混合のネットコンテンツ「石」の部分をどうより分けるか、その検索技術の高まりも、ネットの価値を高めている

…とかなんとか。

あと、昨今のキーワードであるクラウドの話も、「ネットの『あちら側』に情報発電所を構築する」という表現で、主にグーグルを例に述べています。

クラウドの何がすごい?と心の片隅で思っている私も、この概念の成立経緯が見えたような気がして、少し理解が深まりました。
(ものごとや概念の由来を理解するって、大切だわね)



『ウェブはバカと暇人のもの』は、そんなすごい可能性を秘めているウェブというツールも、そもそもユーザに「凡人」「それ以下の人(バカ)」が増えすぎてしまったために、「玉」より「石」ばかり増殖しているという筆者の実感を、生々しくつづった一冊。

「ヘビーネットユーザは『暇つぶし』にネットを使うが、リアルに儲けている人たちは『情報収集』のためにネットを使い、さらに儲ける」
…というくだりは、自分の実感としても、すごく納得がいくんだよねw

(ブログに読書感想文書く暇があったら、もう一冊技術書でも読むか、10kmくらい走って来い、とw)

「ネットの影響力は、しょせんTVにはかなわない」「企業はネットに期待しすぎである(=Web2.0といいつつ、使いこなせていない)」という記述にも同意。

ゲームしたりマンガ読んだりするのと同じような「趣味」のネット利用の楽しさはよく分かっているし否定もしませんが…
個人のネット利用者は、「ネットの世界での人生の充実」は「リアルな世界での人生の充実」の補助要因でしかないということを忘れると、結局おいてきぼりにされますよー。ということでよろしいでしょうか、著者の方。
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なんちゃってSE。社畜です…
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学生時代にお勉強させられた英語とかドイツ語とかを活用して、欧州サッカーとかジャパニメーションとか海外オークションとかで、貴重な余暇を非生産的につぶします。
時折走り、まれに勉強します。
2015年夏、乳がん(ステージ1)発症しました。
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